退職を決めた!さあ、上司に相談しよう!
そう意気込むのもいいけれど、上司のタイプや、職場の人間関係によっては、上司より先に、同僚に相談をした方がいい場合もあります。
今回は、退職の報告の仕方について、私が実際に心がけたことを、体験談とともにお伝えします。
Contents
退職を決めたら、上司への報告は必須!でも…
すでに退職の意思を固めている場合、上司への報告は必須です。
しかし、職場の風土によっては、先に上司へ報告するのではなく、外堀から…つまり、同僚へ先に報告した方が良い場合もあります。
特に、同じ仕事をしている同僚がいる場合は、同僚のことを考えることが大切です。
職場環境に目端が利き、気遣いのできる上司ならいいのですが、そういう上司は稀です。
大勢の前で、イキナリ
「○○さん、〇月△日付けで退職するから、みんなもそのつもりでいてね」
などと報告されるケースも、少なくないと思います。
一番身近で、助け合いながら仕事をしているのに…と、信頼関係にひびが入る事態にもなりかねません。
親密度の高い同僚や、仕事を分け合っている同僚がいる場合、まずは同僚に報告することを考えましょう。
私の場合、上司は二つの部署を掛け持ちしていて忙しかったし、二人三脚で仕事をしている同僚がいたので、まずはその同僚に相談しました。
ワーママとしてずっと働いてきた方で、子育てや仕事の相談を日常的にしていた間柄だったのもあり、子育てしながら当時私たちが抱えていた仕事をこなすことのシンドさを、誰よりも理解してくれました。
上司の相談の架け橋になってくれたり、引き継ぎ書のチェックもしてくれて、かなり頼れる存在でした!
情報が漏れるなど、同僚に相談・報告することがマイナスに働く場合もあります。同僚に相談する場合は、慎重に対象者を見極めてください。
職場内に変な噂を流されたり、伝聞で上司の耳に入ったら、あなたの心象が悪くなります!職場環境や、人間関係を考えて動くことをおススメします!
いよいよ、上司へ報告。円満退職につながるコツ
同僚の理解も得られたところで、いよいよ上司へ報告です。
退職意思の伝え方によっては、職場を辞めにくくなったり、トラブルに発展する場合もありますので、慎重に進めていきたいものです。
上司へ退職を報告するにあたり、ポイントを3つお伝えします。
- 退職を切り出す時期とタイミング
- 面談時間をとってもらう言い方
- 退職意思の伝え方
それぞれ見ていきますね!
退職を切り出す時期とタイミング
退職を切り出す時期は、退職希望日の2~3か月前の申し出が良いです。
法律では、2週間前に申し出れば辞められるとなっていますが、引継ぎや、社内外へのあいさつ、有給消化を考えると、このくらいの時期には伝えていると良いでしょう。
そして、前提として、退職の話し合いには、ある程度時間がかかるということを念頭に置いておいてください。
退職を切り出して「そうなんだ。わかった」と、仕事の報告のように、ふたつ返事で承諾を得られたという話は、あまり聞いたことがありません。
- あと半年、働けない?
- 部署変更したらどう?
- いったん、休職したら?
等、なんらかの引き留めがあることが多く、話し合いは長引く傾向にあります。
上司には、ある程度まとまった時間を作ってもらう必要があります。
必然的に繁忙期を避け、可能であれば、就業時間外に面談をすることが望ましいでしょう。
上司にとって、あなたの退職は個人的な話です。個人的な話を、就業時間内にするのは避けるのが無難です。
ワーママの現実として立ちはだかる問題。その場合には、「上司が忙しくない時間帯」見計らって、面談をしてもらいましょう!
面談時間をとってもらう言い方
上司に面談時間をとってもらう際、切り出し方は大切です。
「退職についての話」だと、ダイレクトに伝わらない言い方がいいでしょう。
- お話したいことがあるのですが
- 少々、お時間頂けますか?
- 退職を考えているので、ご相談させて頂きたいのですが →「退職」という具体的な単語を出してしまうと、周囲にも内容が知れてしまう。
- 重大なご相談があります →「何事だろう」と身構え、やはり退職について知られてしまう
「相談」という単語を使わないよう、配慮した方がいいかもしれませんね。
退職すると周囲に知られないよう、切り出せるのがベストです。なので、他の職員がいない時間帯を選ぶようにしましょう。
なお、面談の場所は、他の人に話が聞かれない部屋でするようにしてくださいね!
退職意思の伝え方
上司に時間を取ってもらったら、いよいよ退職の意思を伝えます。
伝えるべき項目は、以下の3つです。
- 退職の意思をはっきりと伝える
- 退職期限を伝える
- 退職理由を伝える
退職の申し出は、「退職する意思をはっきり持っている」と伝わるような言い方にしましょう。
ポイントは、「相談」ではなく、「報告」という形にすること。
「退職を考えているのですが…」といった言い方だと、上司に引き留められる可能性があります。そこでうだうだと、無駄な時間は取りたくないですよね。
どうしても退職したいという固い意志を持ち、付け入る隙を与えないようにしましょう。
かと言って、「この日に退職します!」と一方的に伝えるのも、心象が悪いです。
やわらかく「◯月✕日くらいまでに、退職することを考えています。」と切り出すと、退職期限も明確になりますので、おススメです。
退職理由は人それぞれですが、職場への不平や不満を、そのまま退職理由にするのはNGです!
なぜかと言うと、それらの不満が改善されれば退職しないのだと思われて、仕事内容の変更、配置換えなどを理由に引き留められ、退職しにくくなるからです。
- 違う分野の仕事に挑戦して、スキルアップしたい
- 家庭の都合で、仕事を続けるのが難しい
など、納得しやすく、職場の不平不満にならない理由を考えましょう。
- 上司へ「相談」ではなく、「報告」のスタンスで、退職意思を明確に伝える
- 一方的に退職を強行するのではなく、相手の状況も考えた言い回しで伝える
- 職場の不平不満を、退職の理由にしないこと
引継ぎの方法と準備
上司に退職の意思を告げる際は、引継ぎについても考えておかなくてはなりません。
なぜなら、退職の意思を告げた時に、あなたの抱えている仕事を誰に、どう引き継ぐのが望ましいのか、意見を問われる可能性があるからです。
退職後の人員をどうするかを決めるのは上司ですが、あなたが抜けた後に生じる問題の、対処のしかたについてまで考えてあると、心象が良くなります。
抱えている仕事量が多く、引継ぎに不安がある場合には、現状の課題や、改善策を話せるといいですね。
上司もあなたも忙しい身なので、面談の機会に不安要素はすべて伝えてみることをおススメします。

まとめ
退職を決めたはいいけど、上司やお世話になっている人へ報告するのは、気が重いですよね。
円満退職するために、上司と何度か面談が必要になるかもしれません。
でも、しっかり納得してもらえれば、退職までの強い味方になってくれますし、承諾が得られたら、あとは退職にあたっての事務処理を淡々とすればOKです。
子どもを保育園に通わせている場合、退職後の猶予がどのくらいあるか、退職前に確認するよう気を付けてくださいね!