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【体験談】就学相談を受けました

力ピバラ

2022年4月下旬、就学相談を受けてきました!

発達障害児が就学先を決めるにあたり、大事になる就学相談。

今さらながらではありますが、我が家が就学相談を受けた時の体験談を記事にします。

就学相談を受けたことで、気持ちの整理が出来ましたので、そのあたりの心境も書いていますよ♪

就学相談とは?

年長が近づくにつれ、耳にする機会が多くなる、就学相談。

しかし、言葉は知っていても、どういうものかわからない、という人も多いのではないでしょうか?

力ピバラ

私も、馴染みがないから、最初はわからなかった…

就学相談とは、保護者と教育委員会・学校間で話し合いをし、子どもの就学先を決定させるまでの過程のことを言います。

障害のある子どもや、発達が気になる子の場合、以下の選択肢が候補に挙がってきます。

  • 小学校の通常級
  • 通級指導教室
  • 特別支援学級
  • 特別支援学校

これらの選択肢から、我が子に合った教育機関を、教育的観点・心理学的医学的見地から、本人および保護者の希望と、地域の学校の実情などを加味した上で、就学先が決定されていくのです。

就学商談には、地域によって内容や呼び方、就学決定までの過程が大きく異なります。

力ピバラ

今回は、私が住む自治体の就学相談の流れについて、ご紹介するよ!

今回ご紹介するのは、あくまで私が住む自治体の就学相談の流れになります。お住いの自治体によって、就学相談の流れも異なりますので、ご理解くださいね!

就学相談の流れ

4月の就学相談は、このような流れで進みました。

申しこみ

就学相談は、就学時健診のように通知がくることはありません。

子どもの発達で気になる点がある場合、子どもの就学先を相談・検討したい場合は、保護者自らが就学相談を申し込まなくてはなりません。

自治体によって、就学相談の申込開始日も異なりますが、我が家のある自治体では、4月1日から就学相談の申込受付が開始されました。

力ピバラ

うちは自治体の学務課へ、直接電話で申し込むパターンだったよ!

通っている保育園や、幼稚園を通じて申し込むパターンもあるようなので、こちらも地域差がありますね。

4月初旬に就学相談を申込、4月下旬に面談、という流れを取り付けました。

面談

ここからは、実際の面談の状況をお伝えします。

面談には、私(保護者)と息子、学務課の事務担当者、特別支援学級で校長の職に当たられていた先生合計4人で行いました。

面談室に入るや否や、奇声を上げて壁をバンバン叩きまくる息子を見て、

元特支学級の校長

う~ん…。この状態を見ると、特別支援学級の方がいい気がするなぁ~

会ったばかりなのに、すでに特別支援学級の判断が下される息子。

力ピバラ

やっぱり、息子には特別支援学級が合ってるのかなぁ。息子にふさわしい教育機関だって納得できれば、私は通常学級にはこだわらないよ

最初は4人での面談でしたが、5分くらい経過した後、校長先生と息子だけが別室に移動し、私は事務担当者と、特別支援学級の様子を聞くことになりました。

特別支援学級には

  • 知的障害特別支援学級
  • 自閉症・情緒障害特別支援学級

2種類があります。しかし、どの自治体でも2つの学級が存在するわけではなく、これも自治体によって異なるのです。

現に、我が自治体では「知的障害特別支援学級」しかありません。

力ピバラ

知的障害特別支援学級だと、カリキュラムはどうなるんだろう?

我が自治体の場合、「知的障害特別支援学級」では、小学校の6年間で終えるカリキュラムのうち、小学校4年生くらいまでしか到達できないません。ゆっくり学んでいくイメージです。

我が自治体の場合、小学校の通常級と、カリキュラムが全く異なっているため、通常級から特別支援学級に映る選択肢は出来ても、特別支援学級から通常級へ行くことは難しいと言われました。

事務担当者

お子さんの場合、知的には問題がありませんよね。とすると、特別支援学級では物足りなくなってしまうかもしれませんね

力ピバラ

でも、通常学級だと、人数が多い分、周囲の声がうるさくて授業に集中できず、学習が身に付かないという懸念もあるんですが…

静かな環境であれば学習できると実感しているので、環境調整をしてくれる特別支援学級が向いているのかも、と思っていました。

小4までのカリキュラムしか到達できないとしても、生きていくために最低限身に着けて欲しい学習を、着実に見に着けて欲しい気持ちが強かったのです。

事務担当者

確かに、特別支援学級は少人数ではありますが、奇声を発したり、座っていられない子も多いので、望んでいるような環境ではないかもしれませんよ

力ピバラ

………!

確かに、息子と似たタイプの子が集まっているクラスであれば、静かな環境とはとても言えないですよね。

そして、通常学級でも特別支援学級でも、クラスが落ち着いているかどうかは、担任の腕次第、という面もあります。

力のある先生だと落ち着いていますし、そうでない先生だと荒れているということもあるでしょう。

自閉症・ADHD・学習障害、それぞれの特性に配慮した教室であるかどうかも、重要なポイントになります。

事務担当者

特別支援学級で小学校の6年間を過ごした場合、中学でも必然的に特別支援学級に通うことになります。その場合、内申がつかないので、進学先が限られるんですよね

おそらく、療育手帳を取得できない息子は、福祉のお世話になることも出来ないので、進学そして、就職を考えた時に、選択肢が狭まってしまうのです。

これから先、息子が将来なりたいものが出来た時、選択できない状況を作りたくないな、と思いました。

そうこうしているうちに、校長先生と息子が、別室から出てきました。

元特支学校の校長

いろいろ見させてもらったけど、勉強の方は問題なくついていけるね。通常級でいいと思う…んだけど…

校長先生との遊びがあまりに楽しかったのか、別室から出たくない様子の息子。興奮しすぎて、遊び方も激しくなっています。

元特支学校の校長

……あの落ち着きのなさはね…。正直、40人近くいる児童を、ひとりの先生が見るのは厳しいよね。就学時健診の時に、小学校の先生から指摘されたら、また相談しようか

カピバラ

………はい

就学時健診が行われるの11月初旬。通常級という判定は出たものの、そこで引っかかったら、また話し合いが行われることになりました。

ちなみに、就学相談の時に、特別支援学級が望ましいという判定が出た場合、後日、行動観察会というものがあるそうです。

個別・小集団での行動観察会を経て、自治体の専門委員が通常級か特別支援学級かの判断を下します。就学先を確定するものではなく、就学先はあくまで保護者の意向により決定されます。

就学相談を終えて

就学相談を受けたことで、息子が目指すべき教育機関がはっきりしました。

息子には、やはり小学校の通常学級に在籍することが望ましいようです。

今回の就学相談を受けたことで、通級指導を入学後すぐ(5月開始予定)に開始できることが決定しました。

もちろん、他の子と同じようにやれるとは思っていませんが、療育手帳も取れない息子は、最終的には社会に出て、自立した生活をしなくてはならないのです。

そのためには、早い段階から集団生活に慣れて、周囲と折り合いをつける方法を学ばないとなりません。

小学校生活は厳しいものになると思いますが、親もその覚悟が出来ました。

就学相談で、5年後、10年後に息子に望む姿を思い描けたので、相談して本当に良かったと思っています。

11月の就学時健診を無事終えられることを目標に、医療機関も頼りつつ、小学校を目指していきたいと思います!

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