保育園や幼稚園、療育先でもよく登場する「洗濯バサミおもちゃ」。
手先の巧緻性を上げるのにとても効果が高く、作業療法士の間でも頻繁に用いられています!
お箸や鉛筆に、つまずきを抱える子の訓練にもなるんだよ!
身近な材料で、簡単に作れる、洗濯バサミおもちゃの作り方をご紹介します!
Contents
洗濯バサミおもちゃで身につくこと
これが、私が作った洗濯バサミおもちゃ。

左から順番に、サカナ、ハリネズミ、クラゲ、ネコ、タコ、蜂、赤ちゃん、ひよこ、イカです。
動物の身体の一部を不完全にし、不足している部分を洗濯バサミで補って完成させる遊びです。
洗濯バサミおもちゃでは、以下の効果があります。
- 達成感が得られる
- 手先の器用さが育まれる
- 目と手の協応性を高める
- 数や、生き物を教える題材になる
詳しく見ていくよ!
達成感を得られる
例えば、クラゲには、足(?)の部分が描かれていません。
ここに洗濯バサミをつけることで、クラゲが完成します。

これは、息子がつけてくれました。
息子に、「これはクラゲだよ~。洗濯バサミで足をつけてあげようね」
と言うと、すぐに理解してくれて、足を4つつけてくれましたよ!
クラゲの次には、ひよこの足に洗濯バサミをつけました。
足りない部分はどこかを自分で考え、補ってあげられた、という達成感を味わえます。

洗濯バサミをつけた後、こんな風に立たせてキャラクター遊びにも発展していました。
手先の器用さが育まれる
洗濯バサミおもちゃは、指先でつまんでつけたり外したりするので、手先の器用さが育まれます。
親指、人差し指、中指の3本指を使って「はさむ」「つまむ」という動作を通して、指の力が鍛えられます。
指の力は、箸やハサミを使うのに必要不可欠。
のちのち、しっかりした文字が書けるようになるために、鍛えておいた方がいいです。
箸やハサミ、鉛筆といった、日常動作の前段階の練習にもなる。
それが、この洗濯バサミのおもちゃに秘められています。
自閉スペクトラム症の子は、手先が不器用な子も多いよ!洗濯バサミおもちゃで、楽しみながらトレーニング♪
目と手の協応性が高まる
協応とは、2つの器官や機能を連動する動作のことを指します。
対象を目で捉えつつ、目的の場所に洗濯バサミをはさむことは、子どもにとってとても難しいことです。
特に、自閉スペクトラム症の子は、二つ以上の物事を同時進行で行うことに困難を抱えている子も多いです。
洗濯バサミおもちゃで遊び続けることで、手と目の協応性がだんだんとUPしていきますよ♡
数や、生き物を教える題材になる
「タコさんの足は全部で8本だから、あと6コ洗濯バサミをつけてみようか」
「イカさんの足は10本あるんだよ」
など、数の概念を教える導入にも良いです。
また、息子は、イカとタコが良く分かっていませんでした。
写真やイラストを見せながら、こういう生き物だよ、と教えてあげる題材にもなりました。
洗濯バサミおもちゃの材料は100均で揃う!
作成した洗濯バサミおもちゃの材料は、すべて100均で購入しました。
- 洗濯バサミ
- セルフラミネート
- 画用紙

購入先はセリアです。
ラミネーターなしで作れる、セルフラミネート。
初めて使いましたが、厚手で扱いが雑な息子でも大丈夫そう!
- 画用紙に絵を描く
- 描いた絵を切り取る
- セルフラミネートにかける
- ラミネートしたところを切り取る
という手順になります。所要時間1時間以内でできます。


洗濯バサミおもちゃの注意点
洗濯バサミのおもちゃで遊ぶ際は、以下の点に注意をしてください。
- 使う洗濯バサミは、子どもがつまみやすいものを選ぶ
- 子どもが指などをはさまぬよう、注意する
洗濯バサミは、メーカーによって、強度もまちまちです。
指の力がない幼児にも扱いやすいよう、強度の強くないものを与えるようにしましょう。
その点においても、100均という選択は正解でした(笑)
また、好奇心から、指や体に洗濯バサミをはさむことも、考えられます。
大人が指を挟んでも大した痛みではありませんが、子どもの指は小さいので、思わぬ事故につながることも考えられます。
遊ぶときは目を離さず、ケガにつながらないように注意してくださいね。
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2歳くらいから使える、手先の発達を促すのにおススメのおもちゃ、「くもんのわごむパターンボード」について記事にしています。

モンテッソーリ教育でも、洗濯バサミを使ったお仕事があります。もともと、障害児教育としてスタートしたモンテッソーリ教育は、発達障害児にもおススメの教育法!
