- 子どもの問題行動に困っている
- 発達障害(グレーゾーン含む)の子を、どう導いていいかわからない
そんな悩みの解決の糸口となるのが、ペアレント・トレーニングという、応用行動療法です。
でも、
専門的なことは、よくわからない…。初心者にもわかりやすいPT本ってないかな?
そんな時に、『マンガでわかる魔法のほめ方PT』に出会いました。
わかりやすい!これなら、初心者でも受け入れやすそう!
今回は、『マンガでわかる魔法のほめ方PT』を参考に、ペアレント・トレーニングってどんなものなのかついて、お話します。
Contents
ペアレント・トレーニングって?
ペアレント・トレーニング(略してPT)は、さまざまな子どもの行動異常を修正する、アメリカ生まれの手法です。
子どもを「ほめてしつける」ことによって、その行動を改善する方法をとります。
ペアレント・トレーニングの原則
- 良いことをしていると、良いことが起こる
- 悪いことをしていると、何も起こらない
これが、ペアレント・トレーニングの原則です。
誰もが、好きな人に注目されたい・かまわれたいという欲求を持っています。
でも、子どもは幼いので、かまってもらえればなんでもいいと、勘違いをしています。
それが、『ママに叱られる』という、マイナスなかかわりであっても、子どもは「かまってもらえてる!」と思い込んでしまうのです。
- 兄弟で、仲良く遊んでいる
- 兄弟げんかをしている
あなたは、どちらの場合に注目し、子どもの相手をしていますか?
え…そりゃ、②の時でしょ?ケンカしてたら、止めるのが正解でしょ!
ペアレント・トレーニングでは、①の時に子どもの相手をするのが正解です。
ママに相手にしてもらいたい子どもは、わざと兄弟げんかをすることもあります。
そこで、発想を転換して、仲良く遊んでいる時にたくさん関わってもらえることを、理解させるのです。
悪いことをしたら、「ちゃんと注意して、叱らなきゃ!」って思っていたけど、逆なんだね。
子どもを変えるのではなく、親が変わる
ペアレント・トレーニングは、子どもを変えるのではなく、親が変わるトレーニング法です。
子どもは、叱ってばかりの人の言うことを聞きません。
だから、褒めるタイミングと回数を増やして、良い行動をしているときに、積極的にかかわっていくことが大切なんです。
忙しい私たちは、ともすると「叱る」という行為で子どもの相手をしがちですが、今日からはその行動パターンを変えていきましょう!
「悪いことをしたら、その行動を無視する(注目を与えない)」ことで、良い行動を強化するのです。
大切なのは、意識して行動すること。
良いことをしていると、良いことが起こることを、子どもに教えましょう。
ペアレント・トレーニングのやり方
ペアレント・トレーニングでは、子どもの行動を分類して、対応策を考える手法です。
そのため、子どもの日々の行動を記録していくことが大切になります。
必要なものは
- 新しいノート
- 筆記用具
- ICレコーダー(できれば)
- あなたの時間
これだけです。
PTでは、ノートにあなた自身や、子どもの行動を記録していき、次の機会に向けて褒め方を学んでいきます。
ICレコーダーは、できればあると、振り返りが楽になり、記録付けが楽になります。
私は使っていないけど、確かに、あったら自分の行動が正確に記録出来ていいよね!
また、行動を記録・振り返るために必要不可欠なのが、「あなたの時間」。
ノートの記録を取るのは、思った以上に時間がかかります。
1日15分や、3日一度でも30分など、PTに使える時間を確保しましょう。
書けない日があってもしょうがないくらいの気持ちで取り組むと、自然と続けられるよ!
『マンガでわかる魔法のほめ方PT』おススメポイント
本記事を書くにあたり、参考にさせて頂いた『マンガでわかる魔法のほめ方PT』のおススメポイントをご紹介します!
- マンガなので読みやすい
- ペアレント・トレーニングの基本的なことがわかる
- 自宅でのペアレント・トレーニングのやり方がわかる
①マンガなので読みやすい
初めに、『マンガでわかる魔法のほめ方PT』の登場人物たちを紹介します。
- 柚月杏子…30代。小さな怪獣のような娘と息子に手を焼いている、ワーキングマザー。
- 桃子…杏子の娘。4歳。好きなことには集中力を発揮するが、落ち着きがない。弟が生まれてからワガママになった。
- 洋介…杏子の息子。1歳にして場の空気を読むのに長けている。
- 綾瀬陽子…杏子のママ友。小学校教師。
- サトウ…杏子と陽子にペアレント・トレーニングを教える。物語終盤で、その正体が明らかに!
子育てに奮闘している杏子と、小学校のクラス経営に苦労している陽子が、謎の男・サトウにPTを教えてもらうという、ストーリー仕立てになっています。
本書の半分以上がマンガなので、とても読みやすいです。
成功例から、やってしまいがちなNGな対応まで、マンガだとイメージがつかみやすいです。
私は、この本を読んで、自分の『無視』のやり方が、間違っていたことに気がつきました。
PTでは、好ましくない行動は無視すると良いと言われているよ!でも、無視のやり方って、難しいんだ…
行動は無視しても、子どもの「心」や「頑張り」は無視しない。
この本では、『無視』のテクニックを、マンガと言う具体例つきで学べます。
ペアレント・トレーニングの基本的なことがわかる
この本は、ペアレント・トレーニングという言葉を初めて聞いた、という人でもわかりやすい、初心者向けの本
です。
この本を1冊読み切るだけで、ペアレント・トレーニングの基本的なことがわかりますよ!
自宅でのペアレント・トレーニングのやり方がわかる
ペアレント・トレーニンは本来、病院などの専門機関で、少人数のグループワークで取り組むものです。
それを、家庭でも取り入れやすいように書いているので、気軽に始めやすいのが特徴です。
また、もともとアメリカ生まれのPTを、日本人の国民性に合わせて改良してある点も、PTのハードルを下げています。
ペアレント・トレーニング実践中の変化
この本を読み、ペアレント・トレーニングを実践しています。
と言っても、まだ子どもの行動を記録して試行錯誤している段階だけどね
子どもの行動を記録しているだけでも、私自身に変化が起こりました。
ペアレント・トレーニングで気づいた点は、
- 自分の褒め癖が見つかった
- 自分の行動を客観視する癖がついた
自分がどんなふうに褒めているのか記録をとると、「すごいね!」「偉いね!」など、バリエーションがあまりないことに気がつきました。

また、行動を振り返ることで、客観視する癖がつき、感情に任せて発言する機会が減った気がします。
生理前とかだとイライラして、言葉が荒くなってるな~なんかも気づいた点だよ…
ペアレント・トレーニングは、自分を変えたいママの味方!
子どもを変えたいと思うなら、まずは自分が変わらなくてはなりません。
ペアレント・トレーニングは、ママが変わるトレーニング!
PTを実践することで、自分を変える方法が見えてきますよ。
私も、まだまだ初心者の身!一緒に頑張ろう♡