こんにちは、カピバラです。
パパが主役の、おススメ仕掛け絵本を紹介します♡
『パパお月さまとって!』は、2歳代で知っておきたい、大切な学びがたくさん詰まっている絵本でもあります。
『パパお月さまとって!』を詳しく解説していきます!
Contents
『パパお月さまとって!』内容・あらすじ
ある晩、モニカが夜空を見上げると、お月さまがとても近くに見えました。
「お月さまと遊びたいな」
そう思ったモニカは、パパはお願いすることにしました。
「パパ、お月さまとって!」
そこでパパは、長いはしごを持ってきて、高い山に立てて、お月さまをとってこようとしましたが…
『パパお月さまとって!』が2歳児におススメしたいポイント3点
全年齢で楽しめる絵本ですが、なかでも2歳児の、新たな学びとなる要素が詰まっていると感じる『パパお月さまとって!』。
おススメポイントを3つ、ご紹介します!
絵本の規格を打ち破る、ダイナミックな仕掛け絵本
パパが持ってきたはしごは、とってもながーい。
その長さを表すために、横に4ページ分を使っています。
たかーい山を表現するのには、縦2ページ分を。
最後に、大きな大きなお月さまを表すためには、なんと縦横4ページ分を使って、その大きさを表現しています。
絵本に収まりきらない、スケールの大きさには子どものみならず、大人も釘付けになります。
普段、絵本はほとんど読まないというお子さんが、絵本を好きになるきっかけを与えてくれそうでもあります。
既定の概念を打ち破り、自由な発想で絵本を楽しんで欲しいという、エリック・カール氏のメッセージを感じますね!
大小、長短、高低、上下といった概念を学べる
出てくる物の大きさを、何ページにも渡って表現している、仕掛け絵本。
この仕掛けには、物の大小や長短、高低、上下を学べるといったねらいもあります。
「ながーいはしご」「たかーい山」「おおきい月」と読み聞かせるだけで、子どもは自然にそれらの概念を覚えることができるというわけです。
「ながーいの反対は短い、だよ」「高いの反対は、低いだね~」と、普段の読み聞かせにプラスして、反対の言葉を教えてあげれば、さらに知育効果は高まります。
大小などの比較は、幼児期に身に着けておきたい、基礎概念のひとつです。
最初のステップとして、絵本で無理なく取り入れられている点が、本当に素晴らしいと思います。
月の満ち欠けがわかる
ネタバレになりますが、この絵本でのお月さまは、最初は大きな満月でした。
あまりの大きさに、パパはお月さまを持って帰ることができなかったのです。
しかし、
「私はだんだんちいさくなっていきます。ちょうどよいおおきさになった時に、連れて行ってくださいな」
という月の言葉どおり、満月から半月、三日月へと月は姿を変えていくのです。
月が満ち欠けする不思議…
それを、違和感なく物語の中に溶け込ませていますね!
「なんでお月さまは形を変えるのかな?」
そんなことをお子さんが聞いてきたら、しめたもの。
ぜひ、月が形を変える理由を一緒に調べて、教えてあげてください。
世の中には、不思議なことで満ちているのだという、好奇心を刺激するいいチャンスになると思います♡
パパと子どもとつなぐ絵本
『パパお月さまとって』を、学びの観点から紹介しましたが、何と言っても絵本ではめずらしい(?)パパが主役!
娘の願いを、なんとかして叶えようと頑張るパパの姿を見て、子どもはパパへの憧れを強めるのではないでしょうか?
普段は仕事で忙しいパパこそ、この絵本で、ぜひお子さんとスキンシップをはかってみてください。
「パパ、お月さまとって!」と、何度も言われることになるでしょう(笑)
お子さんとの良い思い出になると思うので、本当におススメです!
この絵本を読むと、子どもはお月さまをとれると、本気で思うみたいです(笑)
事実、うちの子も「お月さまとって!とってよ~」とせがんできますから。
夜になって、空を見上げることも増え、親子のいいコミュニケーションになっています♡
『パパ、お月さまとって!』絵本データ
- 作・絵 エリック・カール
- 出版社 偕成社
- 発行日 1986年12月