カピバラの本棚

「灘→東大理Ⅲ」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方を読んで

こんにちは、カピバラです。

『「灘→東大Ⅲ」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方』という本を読んだので、その感想を書いてみたいと思います。

「灘→東大Ⅲ」の3兄弟を育てた母、著書の佐藤ママとは?

佐藤ママこと著書の佐藤亮子さんは、三男一女を日本最難関の大学、東大理Ⅲへ合格させたことでテレビなどのメディアで話題となった方です。

その勉強法と子どもたちへの献身的なサポート、歯に衣着せぬ物言いや、極端とも言える受験精神論には賛否両論あるようです。

子どもを有名私立学校へ入れたいと考えているママたちの間では、一部熱狂的なファンの方もいるみたいですが、普段テレビを見ることがあまりない(子どもが生まれてからは特に)私は、実のところまったく存じ上げずでした。

この本を手に取ったきっかけ

むろん、息子を有名私立学校に入れたいから…などとは微塵も思っていないです。

ただ、世のお母さんたちが子どもにどんなしつけや教育をしているのかという点は、非常に興味がありました。

子育って、毎日が手探り状態。今、子どもにしている声掛けや、態度が成長にどう影響を与えるのか。そんなことを考えると、ふと「これでいいのかな?」と思うことがしばしばあります。

他の方の子育て論で何か参考になることがあれば、願ったり。

こんな考え方の人もいるのね!って、多彩な考え方に触れることで自分の視野も広げられ、結果自分の成長につながるしね。

佐藤ママのこの本は、ネットで知りました。タイトルにインパクトがあったので、「どんなことが書いてあるんだろう?」という興味本位でお取り寄せしてみました。

本を読んではっとした箇所

実際、本書の内容のうち、90%は勉強方法や勉強論です。

でも、意外にも本書から伝わってきたのは、子どもに100%、いや120%全面的に向き合ってきたお母さんの、深い愛情でした。

以下は、私が本書を読んではっとさせられた箇所についてまとめます。

子どもを早く大人にしようと思わず、できることはしてあげる。

佐藤ママが考える「自立」とは、社会の中で困ったとき「助けて」と声をあげることであり、困っている人がいたら手を差し伸べられること。

着替えをする、などはいずれ自分で出来るようになる。けれど、読み・書き・そろばんはいずれ出来るようになるものではない。だから後者に手間暇かける。

母親の知的好奇心は子どもに影響する/自分の読書は家事よりも優先させる

お母さんが科目を超えて学びの面白さを伝えてあげることで、子どもも自然と、ものごとに対する興味を持つ。

自分の中身を作る読書は、家事より優先させる。子どもの世話や家事をしていたら、一日はあっという間。自分以外の人のために動き続けると、自分が枯渇してしまう。その栄養剤となるのが、本。読書でちゃんとエネルギーチャージして、自分の中身を充実させることで動いていける。

子どもは、褒めて褒めて褒める。

褒めるときは具体的に。いい点数じゃない時も、良かった点を見つけて褒めてから注意する。叱る・怒るときはシミュレーションしてから。

頭のいい子にしたいなら、日本語能力を徹底的に伸ばす。

幼稚な言葉からは、幼稚な思考しか生まれない。自分の考えを言語化出来るということは、思考の整理が出来ること。言語は、早めの習得が思考力の向上につながる。

算数は、頭の中身を良くするために必要なこと。理論的に考えるためには算数が必要で、算数の問題を読み解くためには、国語が必須。

頭のいい子に育てたいのであれば、読み・書き・そろばんは早い段階から取得させると良い。

私は特にこの部分、一番納得しました。

自分の考えを人に伝える能力って、社会に出てからものすごく大切なんですよね。

他にも、「朝は絶対に怒らない」とか「子どもを育てることは文化を育てること。文化を育てるには、お金が必要」とか、はっとさせられた箇所がいくつもありました。

感想

佐藤ママが実践してきた内容は、私にはできないと思うものも多かったです。

毎日スケジュール表を作成し、休憩時間もタイマーで区切って管理させている。

家の手伝いも一切させず、学校の準備は佐藤ママがしている。理由は、そんなことに時間を割く暇があるなら、勉強した方がいいからということらしいけど、

「えー、そこまで面倒みるの?つか、面倒見すぎでしょ」

というのが正直な感想でした。

どこかのテレビでは「受験に恋愛は無駄」と言い切ったらしいしね。当然炎上。

ただ、「18歳までは親の責任」と子どもたち全員に対して全責任を負う覚悟は十二分に伝わり、そういう意味では母親の鑑だと思いました。

子育ての最終目標は自立であると良く言われるけど、何を持って自立していると言うのか。

ひとり暮らししたら自立?

就職したら自立?

結婚したら自立?

そうじゃない。

自立とは、社会の中で困っていたら「助けて」と声を上げられることであり、自分も助けてあげられる人間になること。

「持ちつ持たれつ」

社会は、人と人とが助け合って形成されてるのだと教えることが、親の務め。

本書が示した自立の定義には、大きく首を縦に振ります。

私自身、困っていても助けてと言えず、また具体的にどう助けて貰いたいのかのを言語化して人に伝えられない、コミュニケーションに難のある人間なので、息子にはそうなって欲しくない。

自分はどうしたいのか、ちゃんと言葉で伝えられる人間にさせたいと常に考えていました。

そのために必要なことが「読み・書き・そろばん」なのだと本書は教えてくれ、大変参考になりました。

子どもの受験を考えている人はもちろんですが、そうでない人も、今後の子育てのひとつの標となるのではないかと思いますので、機会があればぜひ読んでみてください。