息子の遊び方が乱暴で、イライラが止まらない!どうにかしたい~!
4歳8か月の息子は、2歳代からおもちゃを投げたり、落としたり、とにかく遊び方が乱暴なんです!
私のイライラがMAXで、ブチ切れ寸前!
そこで、自閉スペクトラム症の子どもの、物を投げる・ぶつける遊びに、どうかかわったらいいかについて、記事にします。
4歳8か月の息子の遊び方

自閉スペクトラム症と診断された息子の遊び方に、少し…いや、かなりの違和感を覚えている身です。
- おもちゃを投げる
- 高いところから床に落とす
- おもちゃどうしをぶつけ合う
感覚刺激的な遊びを、よくしています。
くみくみスロープもキュボロも、本来の遊びが飽きてくると、ビー玉どうしをぶつけ合ったりして遊んでる…
しかも、ぶつかる音や落ちる音でますます興奮していき、遊び方もどんどんエスカレート!奇声も出てきます。
あまりのうるささと、出来てしまったフローリングの傷に、私はストレスを抱える日々です。
もう4歳なのに、こんな幼い遊びが好きだなんて…と情けなくなってくる
乱暴な遊び方の対処法

乱暴な遊び方自体をやめさせることは出来ていませんが、我が家や療育先では、以下の3つの方法で対処しています。
- 行動の制御
- 行動の置き換え
- 行動の指示
ひとつひとつ見ていくよ!
①行動の制御
遊ぶ場所を分けたり、限定することで、行動を制御する方法です。
車のおもちゃでは、車どうしをぶつけ合う遊びが大好きな息子。
ぶつける力が強いので、ぶつけられた車が吹っ飛んでしまい、一緒に遊んでいる他の子に危険がありました。
そこで、療育ではレールなどで囲いを作り、遊べる範囲を限定して、その中で遊んでもらうことにしました。
少なくとも、周りへの被害はなくなった!
②行動の置き換え
問題行動を、害を及ぼさない自然な行動に置き換える方法です。
【例】
・机を叩く→打楽器を叩かせる
・物を投げる→ボールで的当てに誘導
・ベッドで跳ねる→トランポリンに移動
似たような別の遊びに誘導することで、望ましくない行動を回避しています。
また、おもちゃでどんな風に遊んだらいいのか、わかっていない為に不適切な遊びになっている可能性もあります。
その時は、隣で見本を見せて誘導させています。
これは、うまくいく時といかない時があるかな。ぶつける遊びで気分が高まっている時は、こっちを見てくれないし
先日、うまくいったなと思う出来事がありました。
我が家にあるクゴリーノで、独自のピタゴラスイッチを作ろうとしていた息子。
最初に作ったのは、こんな装置↓

この装置だと、積み木が重くて倒れず、ビー玉もうまく転がってくれません。
案の定、うまくいかないことに、息子はイライラし始め、積み木を投げようとしだしました。
そこで、別の軽い積み木にするよう提案したら、うまくビー玉も転がりだしたので、とても満足そうに同じ遊びを繰り返しました。

物を投げる理由によっても対処法が変わるので、子どもをよく見てあげることが大切だな、と思いました。
我が家で大活躍の玉の道おもちゃ、クゴリーノとキュボロについての記事はこちら!


③行動の指示
次に行う行動を指示し、好ましくない行動を事前に回避する方法です。
息子が物を投げたり、ぶつける遊びをするときは、何もすることがない時、何をしていいかわからない時などに起こることが多いです。
息子も、退屈からしてるのかな?って思う
我が家の場合、「ああしろ、こうしろ」と言うのではなく、気分転換に外に連れ出してしまいます。
公園などで、思いっきり遊ばせてしまうのです!
外遊びを通して豊富な刺激を得ることで、自己刺激行動に耽る時間を減らせます。
外遊びのアイデアと、重要性について記事にしました↓

番外編:手を止める
物を投げそうになっていたら、その手を止めて「そっと置く」と言いながら、子どもの手を持って、そっと置くことを教えましょう。
投げてダメなものを、良い物を使い分けられるように、練習していくのです。
やってから「ダメ」と言っても、効果は薄いんだって!
発達がゆっくりな子は、何がダメなのかわかっていない場合があります。
また、自閉スペクトラム症の子は、こだわりが強く、パターン化して行動しやすい傾向にあります。
ダメだと教えても、繰り返しやってしまう。癖になってしまっているみたい
そのため、やりかけた時(やる前)に止めて、正しいやり方をさせるのがいいようです。
正しいことを習慣にさせると、間違ったやり方は自然と消滅します。
誤学習の修正は、気長に付き合っていくしかないみたいね
なぜ物を投げたり、落としたりするのか?

物を投げる。落とす、ぶつけるといった、感覚刺激的な行動はなぜ起こるのでしょうか?
いくつか原因が考えられます。
- 発達段階がまだ追い付いていない
- 退屈している
- 固有感覚の問題
生活年齢・発達年齢が低く、発語や行動のレパートリーが少ない子どもの場合に起こりやすいです。
物の扱い方がわからない・できないため、そのような行動に出るのでしょう。
物が落ちた音、動き、周囲の反応を楽しんでいる、などが考えられます。
息子はもう、この段階は過ぎていると思うんだけど、精神的な年齢は、まだこの段階なのかな
また、自閉スペクトラム症の子は、固有感覚につまづきを抱えている場合が多いです。
刺激に対して敏感な子は、刺激が少ない場合に、大きな刺激を求めようとすることがあります。
物を投げる・落とす刺激で、より大きな刺激を感じようとしているのかもしれません。
息子はこれが主な原因なのかな。でも、色々な原因が元で、こういう行動に出がちなのかも
固有感覚のつまずきは、バランス感覚とも関係があります。
大きな揺れ刺激で、バランス感覚を満たしてあげるのも、おススメです!
トランポリンなら、運動不足も解消出来て、バランス感覚に刺激を与えるのに効果的!

まとめ

物を投げたり、ぶつける遊びをする子どもに対して、どうかかわったらいいかについて、
- 行動の制御
- 行動の置き換え
- 行動の指示
以上3つの方法で対応していることを、我が家の実例を交えて紹介しました。
控えめに言っても、親の負担はかなりのものです。
不適切な遊びを繰り返している日は、ずっと息子につきっきりになってしまっています。
もちろん、おもちゃを適切な使い方で遊ぶ時間も長くなってきているけどさ
子どもと一緒に遊び続けるのは、地味にシンドイですよね…
というわけで、お子さんに合ったやり方、かかわる保育者にとって無理なく出来る範囲で対応していってください。
不適切な遊びも、ずっと続くわけではないので、割り切ってしまうのもいいと思いますしね!
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