- うちの子の発達、これで普通なのかな?
- 他の子は出来るのに、うちの子はまだ出来ない…
子育て中のママなら、一度はこういう悩みを持つよね!
息子は、4歳8か月の時に自閉スペクトラム症と診断されました。
2歳3か月頃、「あれ?おかしいな?」と思うことが出てきて、家庭でのしつけが思うようにいかなくなりました。
そんな中、ある児童心理士の方から、まずは家庭でのかかわり方を変えてみることを薦められました。
この記事では、2歳7か月の時の息子の様子と、児童心理士から受けたアドバイスについて、ご紹介します。
※2019年9月15日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も大幅に修正し、2021年10月26日に再度公開しました。
2歳7か月での困りごと
児童心理士には、以下の3点を相談しました。
- 外を歩く時に手を繋ぎたがらない。
- 遊びからの気持ちの切り替えが出来ない。片付けを拒否される。
- 何度「ダメ!」と注意しても、繰り返す。
息子は、こちらの指示を聞かないことが多いです。
私は、そのたびにダメな理由を説明していました。
外は車が走ってて危ないから、手を繋ぐんだよ!
もうねんねの時間だから、片付けをしよう!
そういう、私の対応を聞いた児童心理士は、
いけないことをした時の反応が、いいことをした時の反応よりも多いのかもね。子どもには、『自分が何をしたら、ママやパパにかかわってもらえるのか』を教えるのが一番よ!
つまり、ママがやってもらいたいことを、子どもがやったら大いに褒める。
反対に、やって欲しくないことをやったら、注目しない。関わらない。放っておく。
あれ、この言葉、つい最近も聞いたよ?
そう。つい先日、自分で記事にしたことと、ほぼ同じことを言われてしまいました。

この考え方は、後に知ることとなる、『ペアレント・トレーニング』のテクニックでもありました。

困りごとを改善する方法
実際に、心理士さんに教わったアドバイスをお伝えします!
教わった当時、いつもしていた対応とまるで逆なことに驚いたよ!
まずは、出来ている行動を強化させる!
子どもは、なにかいい行動をして、ほめられると、その行動を良くするようになることがあります。
まずは子どもをほめて、出来ている部分を「強化」し、反対に出来ていない・好ましくない行動は「無視」して、強化しないようにします。
心理士さんに、ほめ方のコツも教わったよ!
ほめるときは、子どもが喜ぶことを一緒にすること。
(例)スキンシップが好きな子には、ぎゅっとハグ。おふざけ好きな子には、こちょこちょしてあげたり。
子どもが顔をくしゃくしゃにして、喜ぶやり方でほめるのがいいんですって!
好ましくない行動には、注目しない
子どもの好ましくない行動には注目せず、見て見ぬふりをします。
子どもは、好ましくない行動をしても、相手にしてもらえないことがわかり、やがて行動をやめるようになります。
注目しないって、無視するってことだよね。危ない行動だったら無視できないよ!どうするの?
例えば、物を投げる癖がある場合。
物を投げ始めたら、固いもの・危険なものは子どもから遠ざけ、投げても安全なもの(ハンカチや、柔らかいぬいぐるみ)だけを残します。
子どもが投げている間は、かかわりません。
飽きて別の遊びをし始めたら、かかわりを再開させます。
どのタイミングで関わったらいいの?判断が難しいよ~
好ましくない行動をやめた時に、さりげなく近づいて「やめられたね」などと褒めるといいですね。
- 好ましくない行動を始めたら、その瞬間から注目しない
- 好ましくない行動をやめたら、さりげなく近づいてほめる
- 行動をやめた後、好ましい行動をしたら、さらにほめる
指示が入りにくい場合には
息子は、まわりの指示が入りにくい子です。
- 遊びからの切り替えがヘタ
- 自分の伝えたいことだけを一方的に話す
自分の我を通したい『自分中心』な部分が、多く見受けられます。
日常生活で、周りの指示が入るように働きかけて!自分のやりたいことを言ってきたら、すかさず手伝いの指示を出して、人の言葉をちゃんと聞けるように導いてあげて下さい
字や絵で、視覚的に指示するのもいいけれど、言葉だけで行動に移せるかどうか、まずは日常生活の中で訓練するよう言われました。
改善が見られない場合には、別の方法を取ることになりそうですね。
ペアトレのテクニックで、早くも効果が!
心理士さんとは、1か月後に再び面談することになっていますが、教えてもらって3日目、早くも効果を感じています。
好ましい行動をとることが、格段に増えました。
行動に注目することで、子どもを観察する機会が増え、よりくわしく見ることが出来ていると感じます。
『ペアレント・トレーニング』は、発達障害のある子を育てる親を支援するプログラムです。
ペアトレは、発達障害だけじゃなく、どんな子にも役立つプログラムでもあるよ!
自閉スペクトラム症と診断された今、ペアトレの大切さを身に沁みて感じています。
ペアトレの基本は、「3倍褒める」こと。
1回叱ったら、同じことで3回褒める習慣をつけることが大切なようです!
ペアトレの本を読んで、ほめ言葉を増やす課題にチャレンジしたので、ほめ言葉のバリエーションがない…と悩む方は、ぜひ読んでみてくださいね!
