発達障害・育児の困りごと解決

【幼児の着替えの教え方】靴編

就学前を目標に、ひとりで着替えが出来るよう、家庭で出来るサポートの仕方をご紹介しています。

今回は、靴です。

マジックテープ式の靴を履けるようになる年齢

マジックテープで留めるタイプの靴を、自分で履けるようになる年齢って、いったい何歳なのでしょうか?

通っている保育園の先生に聞いたところ、1歳半~2歳半くらいまでに自分で履けるように指導しているそうです。

カピバラ
カピバラ
2歳半の時期、技術的には履けていたけれど、本人のやる気が全くありませんでした。

朝の忙しい時間は、私がやった方が早いので、ついつい手を差し伸べてしまっていました。

その結果、自分でしようとする気持ちが挫けてしまって、靴を目の前にしてもぼんやり眺めているだけ…という状況になっていました。

カピバラ
カピバラ
履かせてばかりいると、自分でしようとする気持ちが芽生えないんです。息子の自己教育力を、私が奪ってしまっていたのだと、本当に反省しました。

自分で履きたくなる!靴の見直しと仕掛け

靴を履こうとしない息子に、履いている靴自体を見直し、自分でうまく履けるように、仕掛けを施しました。

それがこちら

以前は、アシックスを履かせていました。

アシックスのおかげで、親指の爪の反り返りもだいぶ治ったのですが、履き口がぴったりと沿いすぎて、息子のスキルでは、ひとりで履くのが困難だと気づきました。

履き口が広くとられている方が、足を入れやすく、履きやすいです。そこで、改めて靴を探すことにしました。

息子の場合、足の横幅がせまく、履き口が広めの靴だと、すっぽ抜けてしまうので、

  • 履き口がやわらかい
  • かかとに紐がついている

この2点が満たされている、ムーンスターにしました。

店頭で、測定器を使って選んでもらったので、履き心地も良いはず!

かかとに紐がついていると、それを持って引っ張り上げられるので、格段に履きやすいのです。

さらに引っ張りやすいよう、リングを通してみました。

このリングは、100均などでも売っている、単語カードなどを通すためのリングです。

これで準備はばっちり!

靴を履くためのステップ

靴を自分ひとりで履けるために、5ステップで上達させようと考えました。

靴上達への道のり

  1. 靴に足を入れる
  2. リングを引っ張って、かかとを入れる
  3. 靴のリングを外し、指を入れて靴を履く
  4. 平らな場所でも、ひとりで最後まで履ける
  5. 立って履けるようになる

STEP① 靴に足を入れる

靴の向きと足の向きが、しっかり合っていないと履けないので、靴には左右があることを教え、靴を揃えてあげます。

小さな子どもの場合、段差があった方が履きやすいです。自分の体重でつま先を靴の奥まで滑らせることが出来ます。

靴の左右の判断がつかない場合、中敷きにマークを付けて、ふたつが合わさるとひとつの形になるような工夫を施すのも手です。

しかし、左右がわかりにくい上履きならともかく、マジックテープ式の靴は見た目で判断がつきやすいので、私は靴の形だけで判断するよう説明しています。

マジックテープを自分で剥がして、 タンの部分(ペロンとめくれる部分)を自分の手を使って開き、 靴につま先を入れる動作を教えます。

かかとを入れるのをサポートし、足が靴に全部入ったら、マジックテープを留めるまでを教えます。

STEP② リングを引っ張って、かかとを入れる

かかとにリング(もしくは紐)をつけて、子どもでも無理なく引っ張れるようになった靴。

このリングを持って、引っ張り上げて履く、という動作を教えます。

これは、指を靴の内側に入れて引っ張り上げる、という動作の前段階に当たりますので、まずは「引っ張って履くんだ」という感覚が掴めることが大切です。

カピバラ
カピバラ
靴を引っ張って履くという感覚が掴めたら、リングを外して履くステップに移行します

STEP③ 靴のリングを外し、指を入れて靴を履く

リングを持って、靴を引っ張って履く動作に慣れたら、靴のリングを外します。

靴の内側に指を入れて、指の腹で靴を持ち上げ、同時にかかとを入れる動作です。

出来なくて困っているようでしたら、もう一度リングを付けてあげます。

何度か繰り返しているうちに、指の腹で靴を引っ張る感覚が掴めて来ると思います。

かかとが入ったら、ちゃんとマジックテープを留めるのを忘れずに。

STEP④ 平らな場所でも、ひとりで最後まで履ける

段差がある場所で、ひとりで履けるようになったら、平らな場所でチャレンジ!

カピバラ
カピバラ
意外と難しい!

ズボンを履くのもそうでしたが、手足が短く、お腹が出ている幼児には、平らな場所で靴を履くのは難しいんです。

でも、外遊びやお座敷のお店など、意外と平らな場所で履くことも多いのが靴。

ぜひマスターしたいところです!

STEP⑤ 立って履けるようになる

保育園の先生に聞いたら、だいたい3歳以降から、立って履くように指導するようです。

私も、靴を立って履くことは、時期が来たらちゃんと教えてあげたいと思っています。

座らないと靴が履けないとなると、急がなければならない場面で、他の人の迷惑になります。

周りにたくさんの人間がいる環境で、なるべくその流れを断ち切らないようにするのは、社会のマナーでもあります。

マイペースなのはその子の個性ですが、周りを見て、急ぐ場面ではちゃんと急ぐ手立てを使えるように教えることも大切なのでは、と。

全ての行動を子どものペースに合わせるのではなく、「周りの声」に気づかせて、成長させるのが教育だと思うわけです。

お尻を床につけないようにして、しゃがんで履くところからスタート。

そこから、徐々に立って履けるように持っていけたらいいのかな、と思っています。

カピバラ
カピバラ
立って履くのって、実はたくさんのポイントがあるみたい。息子もまだこの段階に入っていないので、ステップアップした段階でまた記事に出来たらいいな、と思っています!

2歳11か月の息子の場合

息子は、「靴を履いて」と言うと、平らなところでもひとりで最後まで出来るようになりました。

まだまだ、甘えて「履けないよ~」ということもありますが。

ただ、気になるのは、足元にあまり気を払わないところ。

マジックテープが留まったままでも、つま先を入れて無理矢理履いているし、リングを持って手で引っ張らず、自身の体重の力だけでかかとまで靴に入れたり…

カピバラ
カピバラ
手を使わず、足だけで履いてしまっているところが気にかかります。

果たして、これで靴がちゃんと履けていると言えるのか?

疑問に思いますが、誘えば10回中7回くらいは自分でやるので、見守ってやりたいです。

ムーンスターの靴、息子は足幅が細い子用のものを履いています。

一般的には、こちらがおススメでしょうか。