- 最近、仕事にも、子育てにも、疲れちゃった…
- 頑張るの、なんだかシンドイ
そんな大人のあなたにこそ、おススメしたい絵本があります
Contents
『だんろのまえで』あらすじ
雪が降るなか、山の中で道に迷ってしまった僕。
寒くて、とっても疲れてしまいました。
すると、一本の大きな木に辿りつき、その木には扉がついています。
少し休ませてもらおうと扉を開けると、「こっちへおいで」という声が。
ろうそくの明かりを頼りに進んで行くと、だんろが燃えている部屋へつながっていました。
そこには、たくさんの動物たちがいて、だんろのまえでくつろいでいるのでした。
『だんろのまえで』が大人におススメな理由
『だんろのまえで』は、大人にこそ心に響くものがあります。
大人にオススメな理由をお伝えします。
道に迷っても、休みたくても大丈夫。だんろのまえは、居心地のいいシェルター
この物語は、主人公の僕が道に迷ったところから始まります。
寒くて、とっても疲れていて、もう歩けそうにない…
そんな時に辿りついたのが、暖炉の灯った、あったかい部屋。
そこには、同じように疲れ果てた動物たちが、身を寄せ合っていました。
何を言うでもなく、ただゆらめく暖炉の炎を眺めているだけだけど、きっと、おんなじ気持ちを抱えているだろう動物たちからは、一体感を感じます。
そう。ここはきっと、現実世界の厳しさに疲れた者たちが、一時からだを休める場所。シェルターなのです。
道に迷っても、大丈夫。
休みたいのは、自分だけじゃない。
弱い自分を受け入れてくれる場所。それが、だんろのまえなのです。
うさぎの言葉が胸に響く
暖炉の持ち主?うさぎの言葉が意味深で、想像力を掻き立てられます。
つかれたら やすめばいいんだ、むりしないで じっと してれば げんきに なるさ
弱っている心に沁みる、励ましのような言葉です。
すきに なるのが いちばんさ。すきに なる きもちが あれば どこででも だいじょうぶ
本当に大事なこと、見失っていたことを思い出させてくれる言葉で、はっとさせられました。
ラストシーンが希望に満ちている
一晩、だんろのまえで過ごした僕は、すっかり立ち直りました。
外の世界は、おひさまの光でいっぱいです。
出ていこうとする僕に、うさぎは
「きみがすきだよ」
と、告げます。
ありのままの自分を受け入れて貰え、現実に戻る勇気を得た僕が描かれており、非常に力を貰えるラストシーンとなっています。
どんなに辛くて弱っていても、少し休んだら、また前を向いて歩いていけるよ、といったメッセージを感じ、ポジティブな気持ちになれます!
『だんろのまえで』は大人にこそ心に響く
以上、『だんろのまえで』のおススメポイントについて、語らせて頂きました!
2歳児にはピンとこなかったらしく、あまり反応は良くなかったですが、読んでいる私の方がジンときちゃいました。
絵本って、年齢関係ないんだなぁ、と改めて思った瞬間でもあります。
今はピンとこなくても、小学校になって、さまざまな問題にぶつかり、心が疲れてしまうことがあったら、この絵本をそっと差し出してあげたいと思いました。
『だんろのまえで』絵本データ
- 作・絵 鈴木まもる
- 出版社 教育画劇
- 発行日 2008年10月