息子4歳8か月。ついに、医師から診断名が下されました。
診断名は『自閉スペクトラム症』です。
自閉スペクトラム症って?自閉症のこと??
自閉スペクトラム症とは、いったいどんな障害なのかについて、まとめてみました。
それに伴い、今後このブログで行っていきたいことについても記事にしています!
Contents
自閉スペクトラム症って?

自閉スペクトラム症とは、広汎性発達障害と同じく、概念を指すものです。
自閉症には、その特徴の現れ方が強い人と弱い人などの違いがあります。
特徴も、ある特徴は認められるけれど、別の特徴は現れない、ということもあります。
知的な遅れがある人、そうでない人もいます。
これまでは、
- 知的な遅れのない自閉症 →アスペルガー症候群
- 知的な遅れのある自閉症 →自閉症
として区別してきましたが、「自閉スペクトラム症」は、この区別をしない捉え方です。
私達に個性があるように、自閉症には様々な違いがあるよ!区別しきれないものは、無理に分けないっていう考え方なんだ
心理検査から見る息子の特性

診断にあたり、息子は今回『田中ビネー知能検査Ⅴ』を受け、知能指数は113と、平均の上域という結果でした。
発音に幼さが見られるが、年齢以上に多くの言葉を知っている。特に形容詞(美しい、輝くなど)の語彙が豊富。
例:「太陽の光、まるで鏡みたいにキラキラ輝いているね」
といった言葉が、日常会話で普通に出てくる
人に対する興味がとても強く、知らない人でも近寄って話しかけ、周囲を当惑させるが、相手の気持ちを感じ取ることが困難で、気がつかない。人との距離が近すぎる
同時に2つ以上のことに注意を向けるのが苦手で、遊びや本に夢中になると、呼びかけに一切反応しなくなり、そこから気持ちを切り替えるのが苦手。
この他に、
- 興奮しやすく、すぐに手が出る
- 気になったものにまっしぐら
- 気持ちの浮き沈みが激しい
といった、ADHDの特徴である「衝動性」「多動性」も併せ持っています。
以上の特徴から、息子は古い診断名である『アスペルガー症候群(積極奇異型)』かつ『ADHD』であると言えます。
ADHDは、6歳以降にならないと診断が下せないと言われたけど、病院でのADHD検査でも、かなり当てはまっていたよ!
アスペルガー症候群って?

アスペルガー症候群は、自閉症の中でも、知的な遅れが目立たないことが特徴のひとつです。
言葉を扱える自閉症と言ってもいいでしょう。
自閉症特有のこだわりや、認知の障害が言葉のはしばしに表れ、それが時に周囲とのトラブルに結び付きます。
行動には、大きく3つの特徴が表れます。
特徴① 想像力が育ちにくい
想像力や応用力を働かせた、柔軟な対応ができない。
予定外のことが起こると、混乱してしまう。
【例】・普段と違う道を通りたがらない
・急な予定変更を嫌がる
特徴② 社会性が乏しい
対人関係が作れない。友達を避けたり、逆に初対面の人にも親しく話しかけるなど、社会的な距離感が掴めない。
【例】・集団行動ができない
・本人に悪気なく失礼なことを言う
・友達に急に抱き着く
特徴③ 会話がすれ違う
言葉は覚え、時に大人も驚くような難しい言葉を知っていたりするが、正しく使えない。
人の話を誤解したり、質問と違う答えをすることが多い。
想像力が乏しいので、言葉の裏にある意味を読み取ることが出来ない。
【例】・質問に答えず、一方的に話す
・誰に対しても敬語を使う
・慣用句や冗談が理解できない
驚くほど全部、息子に当てはまっている!
高機能自閉症とは違うの?
高機能自閉症は、IQ70以上で、あまり知的な遅れが目立たない場合を指しています。
正式な診断名ではなく、主に教育の領域で使われる言葉で、知的発達の遅れのない自閉症障害を指します。
自閉スペクトラム症の社会性のタイプ

共通した特性を持っていても、それらの表れ方は、人によって異なります。
自閉スペクトラム症の社会性に対するタイプには、大きく分けて4つのタイプがあります。
各タイプの特徴を深堀りしちゃいます!
孤立型
周囲への関心が薄く、自分から積極的にコミュニケーションを取ろうとしないことが特徴です。
ひとりで遊ぶことに没頭し、周りからの呼びかけに応えない。
特に、自覚のない幼児期に多く見られ、いわゆる「自閉症」と聞いて多くの人がイメージする特性を持ち合わせています。
人との相互的なやりとりが苦手で、興味関心が狭く、こだわりが強いです。
受動型
自分から積極的に他人と関わろうとはしませんが、相手が声をかけてきたら友好的に応じ、誘いを断らない素直な性格です。
対人関係でのトラブルが一番少なく、問題行動が一番少ないタイプだと言われています。
しかし、基本的に受け身で、従順で流されやすい傾向にあるため、トラブルに巻き込まれたりしないよう、配慮が必要です。
積極奇異型
人と積極的にコミュニケーションを取りたがり、好奇心旺盛で人に話しかけるのが好きなタイプです。
言語発達や知的発達に遅れのない、アスペルガータイプに多く見られます。
従来の自閉症のイメージと異なるため、自閉スペクトラム症だと気づかれないこともあります。
しかし、「人との距離が近すぎる」「一方的に話しかける」「常識がわからない」「自分の興味のあることしかしない」等、共通する特徴があります。
息子はこのタイプ!
尊大型
他人を見下したような、威圧的な態度で周囲を圧倒しようとするタイプです。
自分の主張を一方的に押し通すことにこだわり、その方法での問題解決にこだわります。
学力が高いことが多く、勉強や仕事である程度の地位に就く人もいるようです。
まとめ
自閉スペクトラム症は、病気ではありません。
そのため、自閉スペクトラム症の特性は、治すべきものではなく、ひとつの個性としてとらえ、長所を伸ばすようにしていくことだと思います。
診断を受けることを決意してから、実際に診断が出るまでに要した時間は、約半年。
恐らく、何らかの障害名がつくだろうことを想像し、日々を送ってきました。
半年かけて、受け入れる体制を作ってきたけど、診断はやっぱりそれなりの重み。診断についても、近日中にブログにアップするよ!
【追記】診断を受けるための心構えについて、記事にしました!

発達障害の、世間的な認知は進み始めているものの、まだまだマイノリティ。
そこで、今後このブログでは、自閉スペクトラム症(主にアスペルガー症候群)関係の記事を積極的にアップしていきたいと考えています。
ブログの方向性も、
男の子育児→自閉スペクトラム症育児
へとシフトしていくつもりです。
やってることはこれまでと同じ。息子の困ったに対して行った、トライ&エラーや、おすすめの知育についてが中心だよ!
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