あなたの子育ての軸って、なんですか?
子育ての軸とは、要するに
「子どもに、どんな子に育って欲しいのか」
という、親の願い、信念のことです。
発達障害児を育てていると、日々の問題行動に振り回されて、目の前のことしか考えられなくなります。
かく言う私は、子どもの問題行動が顕著になり始めた2歳から、今までずっと、子育ての軸について、考えを巡らせる余裕がありませんでした。
しかし、子育ての軸を考えたことで、自分の中にかなり変化が生じました。
どんな子育てのノウハウ本より、自分を変えるのに効果があった方法かも!
今回は、私なりの「子育ての軸」について、記事にしていきます。
- 子育ての軸があることによるメリットについて
- 自分なりの子育ての軸を立てやすくなる
- カピバラの子育ての軸
Contents
子育ての軸を考えることのメリット
そもそも、子育ての軸なんて、必要なの?
そんな風に思う方もいるかもしれません。
でも、こんなことを考えたことはないでしょうか。
育児書によって、いいって言われていることが全然違う!何を参考にしたらいいの~?
あるいは、
早期の英語教育や、プログラミングがいいって言われているけど、今の時期、何をやらせてあげればいいの?
子育ての軸とは、「どんな子どもに育って欲しいのか」「子育てで一番大切にしたいことは何か」という、親の信念のことです。
これがないと、他人の言葉や、世間一般に流れている情報に振り回されがちになってしまいます。
子育ての軸を持っていると、こんなメリットがあります!
- 情報に振り回されなくなる
- 本当に必要な情報だけを得ることができる
- 他の子どもと比べることが減る
- 目標に向かって、具体的な行動指針がわかる
- 子育ての不安やイライラが減る
子育ての軸を持つことで、世間に溢れる育児のノウハウなどの情報に振り回されることがなくなり、本当に必要な情報だけを得ることができます。
目標が定まることで、子どもに対する接し方も考えるようになり、具体的にどのような声掛けをすればいいのかも、明らかになってくるでしょう。
子育ての不安やイライラも緩和され、子育てに自信が持てるようになってきます。
子育ての軸を考えることで、得られるメリットはたくさんあるね!
子育ての軸って、どんな風に作るの?
子育ての軸があることで得られるメリットはわかりました。
しかし、子育ての軸は、どのように作ればいいのでしょうか?
思い浮かぶことはたくさんあるけど、どれを一番大事にしていったらいいか、わからないよ~
親ですもの、お子さんにはつい、「あれもこれも」と期待してしまいますよね。
私は今回、子育ての軸を考えるにあたり、こんな問いを自分自身に投げかけてみました。
- お子さんをどんな子に育てたいですか?
- そのために、あなたが出来そうなことはなんですか?
- 子育てと人生において、大事にしたいことはなんですか?
この問いは、『子育ての「呪い」が解ける魔法の言葉』という本を参考にさせて頂きました。
発達障害児を育てている中で、お母さんを縛る呪いの言葉を集めて、それらの呪いを解く言葉と、発想の転換方法が書かれている本です♡
ちょっと見方を変えるだけで、心がふっと軽くなるような、ポジティブな気持ちになれる本だよ!
3つの問いかけで、自分なりの子育ての軸を考えてみます!
問① 子どもをどんな子に育てたいか
この問いに対し、私は3つ浮かびました!
- 自ら学ぶ意欲のある子
- 自分で考え、行動が出来る子
- 周りに頼れる子
この3つ、割とすぐに浮かんできたかな♪
問② そのために親が出来そうなことは?
問①『子どもをどんな子に育てたいか?』で思い浮かんだことに対し、親が出来そうなことを挙げてみます!
①自ら学ぶ意欲のある子
【親が出来そうなこと】
- 興味を広げる本を与える
- 図書館に定期的に通う
- 目についた花や草、虫の名前を教える
- 親自身も、新しいことや趣味で挑戦をする
- 子どもの興味関心を、面白がる
学ぶ意欲って、生きる気力につながると思うんです!
新しいことを知るワクワク感は、一生の財産になるので、私はこれを大事にしています。
私、自分でも、これは頑張っているな~と思っている。マメに図書館にも足を運んでいるし!
図書館で絵本を選ぶときのコツについて、まとめてみました↓

②自分で考え、行動が出来る子
【親が出来そうなこと】
- 自分で選択できる機会を作る
- 「なぜそうしたのか?」考える機会を与える
- 基準となる善悪・道徳を教える
- 時間の管理を意識づける
「自分の人生にとって、重要な選択(就職や結婚など)を、自分自身で考え、選択できる人間であって欲しい」と願っています。
他人の指図で行動を決められると、指図なしでは何も出来ない人間になってしまいます。
自分の頭で考え、行動を決められる人間になって欲しい。
そのために出来る、親の働きかけを挙げてみました。
実のところ、私、これらの働きかけが、全くできていないことに気づかされました…
「あれしなさい!」「こんなことしちゃダメでしょ!」って声掛けばかり。指図がばかりで、子どもに判断させる声掛け、してこなかった…
逆に、気づけたことで、子どもへの声掛けを変えることができました!
「子ども自身が、自分で気づける」声掛けにシフトできたのです!
例えば、子どもがマスクを忘れた時。
マスク忘れてるよ!
何か忘れてるみたいだけど、気づけるかな~?
ちょっと意識するだけで、声掛けも行動も変えることが出来るようになったよ!
③周りに頼れる子
【親が出来そうなこと】
- 子どもの気持ちや困り感を、言葉にして教える
- 先生との信頼関係を築く
- 子どもの友達や、ママ友との信頼関係を築く
- 子どもの得意・不得意を意識させる言葉かけをする
要するに、他人へ、ヘルプを出せる子になって欲しいと思っています。
特性上、どうしても苦手で、努力だけでは補えない部分がある、発達障害児。
自分の得意と不得意がわかり、不得意な部分は周りに頼れる、そのための術を教えたいです。
特に、先生への信頼がないと、ヘルプを出したくても出せない…ということがあるので、信頼関係を築くのは親の仕事と肝に銘じておきたいです。
そして、大切なのが、頼りっぱなしではいけない、ということ。
自分が出来ることは甘えないでやり、人が困っていたら手伝ってあげられる…そんなことを、声掛けや日々の教えの中で伝えていけたらなと考えています。
問3子育てと人生において大切なことはなんですか?
子育ての軸、最後の質問。
「子育てと人生において、大切なことはなんですか?」
この問い…実は、私の中で、まだまとまっていません!
私の人生、子育てだけで成り立っているわけではありません。
仕事も趣味もあります。それらと子育てで、大切にしたいことって、何だろう?
そう考えた時、結論がなかなかでませんでした。
いえ、漠然としたイメージはあるのです。言葉にしようと思えば、出来ないこともないのですが…
正直、プライベートすぎて、ここで書いて宣言するのが恥ずかしい
そんなわけで、今回は保留。
考えを巡らせたことに、自分に100点をつけてあげたいと思います(笑)
子育ての軸で得られた気づき。やれていることもかなりある!
子育ての軸は、思っていたよりもかなり労力を使い、考えを巡らせる結果になりました。
しかし、じっくりと自分と対話することで、明らかな変化があったと実感しています。
そのひとつが、やはり子どもへの声掛け。
これまでは、子どもの問題行動に、感情に任せて怒っていましたが、子どもがどうしたら自分で気づけるかを考えるようになりました。
漠然としていた子どもの将来像が、言語化することで明確になり、具体的な働きかけや声掛けに落とし込むことが出来たためだと思われます。
それに、出来ている部分も多くあることにも、気づかされました。
学びに関しての働きかけは、けっこう頑張っているんじゃないかな
自分には子育てにおける信念なんかないって思っていましたが、無意識のうちにやれていることもちゃんとあって、子育ての自信も取り戻せました。
発達障害児の育児は、はっきり言って、母親としての自信を失わせることばかりが襲ってきます。
奇声・唾吐き・他害…次々と起こる問題行動に、「この子が問題を起こすのは、親の育て方が悪いからだ」と自分を責めて、母親のプライドはズタズタです。


でも、振り返ってみると、意外とやれている、むしろめちゃくちゃ頑張っていることに気づくはですよ♡
子育ての軸を考えることは、どんな育児書のノウハウより自分にとって効果があった方法だなって思った。自分を変えたいなら、試すべし!