ご自宅に、カレンダーはありますか?
発達障害児を育てるにあたり、カレンダーは、実はとても重要なアイテム。
モンテッソーリ教育でも、カレンダーで予定を示すことが推奨されています。

今回は、我が家で使っている3つのカレンダーについて、ご紹介します!
発達障害児にカレンダーを見せることの大切さ
発達障害児に、毎日の日付・曜日を伝えることはとても大切で、療育先でも活動の始めに必ず日付と曜日を確認します。
発達障害児は、目に見えないものを理解するのが難しく、そのため時間の感覚が掴みづらいという特性があるのです。
時間の流れって、目に見えないもんね…
ゆえに、「季節」「月」「曜日」「1日の流れ」といったものを、視覚化して提示することで、理解を促します。
カレンダーなどで先の予定を知らせておくことは、他にこんなメリットがあります。
メリット
- 見通しが立つことで、子どものパニックが減る
- 何度も同じことを聞かれずに済む
- 安定した生活が送れるようになる
特に、自閉スペクトラム症の子は、毎日同じ予定、生活リズムを送ることにこだわりを持つ子もいます。
そういう子は、「いつもと違う」予定が入ったりすると、パニックを起こすことも…
事前に予定を知らせておくと、心の準備が出来て、パニックを起こす回数が減ります。
また、子どもに何度も同じことを聞かれずに済み、ママのイライラも減るというメリットも。
自分の生活を、自分で把握することで、落ち着いて行動できたり、安定した生活を送れるようにもなります。
我が家のカレンダー3選
我が家で、子ども用に掲示しているカレンダーは、全部で3つあります。
それぞれ、違う役目を持っているので、ひとつひとつ紹介していきます!
マンスリーカレンダー
ひとつ目に用意したのは、マンスリーカレンダー。
壁掛け式で、子どもの写真が入っています。
カレンダーは、ビスタプリントで作成しました。
とにかく画質がキレイで、紙質も安っぽくなく、おススメのカレンダーです。

今年度は、カレンダー部分に予定を書き込める仕様にして、シールで予定を提示して、子どもに1か月の予定を伝えていました。

しかし、1年間使ってみて、少し使いにくさも覚えていました。
【このマンスリーの悪い点】
- 数字が小さく、読みづらい
- 曜日がわかりにくい
- 予定がわかりにくい
保育園以外に、2か所の療育に通っているので、シールで色分けして、予定表に貼っていました。
しかし、視線を移動して確認するのがわかりづらいと思えてきたのです。
もしかして、このカレンダーの見方って、難しい⁉
そこで2022年度は、予定を書き込める欄をなくしたシンプルなものにし、マンスリーボードは別に用意することにしました。

写真と日付の確認だけの役割にしてみた!
ビスタプリントは、カレンダー部分を好みや、使用目的に合わせてカスタムできる!
子ども用のスケジュール表
- 昨日・今日・明日の概念を理解してもらいたい
- 月単位で、日付や曜日の感覚が掴める
そんな目的を果たすため、エクセルで簡単なスケジュール表を作りました。

THE☆シンプル!土日だけわかりやすいように色を変えている以外には、ほとんど何もしていません。
曜日の隣に予定を書き込んで使っています☆
でも、保育園の予定も書きこんで、日々の流れがわかりやすくなった気がする!
毎日の日めくりカレンダー
こちらは、毎日の日付・曜日・天気と予定が、ひと目でわかるように作成した、日めくりカレンダー。
療育で用いられているカレンダーに近いものを作りたい!と思い、ネットで素材を探しました。

数字や曜日など、ベースとなるものは、「ちびむすドリル」さんから頂きました。
ラミネートした台紙に、100円均一で買ったフックを取り付けて、壁にペタッ。
壁を傷つけることなく貼れる、「ひっつき虫」がおススメ!
日付と曜日は、毎朝息子を起こす時に、下のセリフを言いながら、私が替えています。
今日は、〇月〇日、△曜日、お天気は、晴れだよ!
日付や曜日を意識する、その他の取り組み
1週間の中で、子どもにとって楽しみになる曜日を作っています。
- 土曜日は、買い物で好きなお菓子をひとつ買える
- 水曜日だけ、ガチャガチャが出来る
- 月・水・金は、ママのお膝で絵本タイム
- 日曜日の朝ごはんはホットケーキ
我が家では、夕食が全部食べられたら、デザートタイムです。
デザートタイムに、息子の大好きなアイスが食べられる曜日を作りました!
月・水・金は、アイスの日だよ!
その結果、息子はかなり曜日を気にするようになりました。
まとめ
健常児であれば、小学校低学年頃には自然と身に付く、時間の概念。
しかし、発達障害児は、時間の概念がなかなか身に付かないと言います。
自身をADHDかも?とブログで公表されている、書道家の武田双雲さんも、時間がわからなかったと言っていたよ
そのため親や周囲が、生活の中で、時間や日付を意識させていく取り組みが必要です。
どんなに頑張っても、すぐにはわかってもらえないかもしれません。
特性だからね
しかし、時間の流れについては、特性だからと言って諦めたくはないと思っています。
時間の概念は、社会に出た時に必須で、本人が困ることが多いからです。
いつか伝わるかも、と思って、ひとつずつ種をまくつもりで、これからもやっていきたいです。
本人の困り感を少しでも減らせるように、今出来る生活の工夫をしていきたいですね!